初めての試み!フィールドスタディを開催しました!
2020年12月11日に弊社で行われた「フィールドスタディ」。福岡県立城南高校から、1年生男女合わせて6名が参加しました。高校生の皆さんは、事前課題で、今回のテーマについて自分たちで話し合い、それに対しての解決策をまとめていました。フィールドスタディ当日は、その解決策の発表も行われました。
全ての人が生涯学習へ取り組みたくなるような地方公共団体向け学習情報システムを提案せよ
城南高校がフィールドスタディを行う目的
ただ職場体験をするだけではなく、このフィールドスタディでの経験が生徒の視野を広げられる礎となるように、具体的に3つの目的を掲げています。
- 地域企業でのフィールドスタディを実施し、地元企業について深く研究し、地元の現状や課題について関心を高める
- さまざまな職業について研究し、職業についての関心を高め、「働くことの意義」「人生設計」「考え方」「自分の将来の生き方・在り方」について探究する
- 異年齢の方との交流を通じて、進路探究の行動力を身につける
現状として高校卒業をして進学をする人たちは、将来の就職活動の時まで、地元企業を知る機会があまりありません。そこで、高校の時から地元企業と接点を作り、将来の就職活動の時に、地元企業も選択肢の1つにしてもらおう!という将来的な地域の経済発展に繋げる目的もあるようです。
フィールドスタディ当日の流れ
当日は、事前に作成しておいた下記の流れで進行します。
アイスブレイク | 14:00~14:20 | 双方自己紹介 |
企業紹介 | 14:20~14:50 | |
会社見学・社員座談会 | 15:00~15:40 | 社内の見学や、社員への質疑応答など |
考案システム発表 | 15:50~16:30 | 考案システム発表 |
まとめ | 16:30~16:40 | 今日の全体的な感想、高校生に伝えたいこと等 |
12月11日(金)当日のレポート
13:40 到着
少し早めに学生さんたちが到着。
緊張した面持ちで時間まで事前課題で使用していた資料を見返していました。
14:00 アイスブレイク
アイスブレイクで弊社のフィールドスタディ担当者、高校生の皆さんで簡単な自己紹介。親しいクラスメイトとグループを組んで、フィールドスタディに臨んだのかと思いきや、実はそれぞれ別のクラスだったということに驚きました。
14:10 企業紹介
会社案内を皆さんに配り、エム企画とはどういうことをしている会社なのか、どんなものを開発したのか、エンジニアになるためのステップアップなどについて説明しました。フレームワーク、使用想定環境、システムの設計書などなど、聞き慣れない単語に戸惑っているように感じられました。
15:00 社内見学
休憩を少し挟んでから、会社見学がスタート。サーバールームの見学とCTIソフト「エムテル」の操作、プログラムコーティング作業を見学してもらいました。
社員座談会
実際に働いている弊社社員にも参加してもらい、高校生の皆さんからの質疑応答を中心に座談会を行いました!事前に質問を考えてきた皆さん。
「この仕事をしていて、何に一番やりがいを感じますか?」
「一番大変だったことは何ですか?」
「どうしてこの仕事をしようと思ったのですか?」
「今までで一番成功した開発は何ですか?」
etc…
インターネットで検索しても、なかなか検索結果が出てこないような、実際に働いている人の声を聞く質問が多かったように思います。それぞれノートにメモを取りながら、社員の言葉に熱心に耳を傾けていました。
15:50 考案システム発表
事前課題で高校生の皆さんは2班に分かれ、テーマに沿ったシステムを考えてきてくれていたので、そのシステムの発表をしてもらいました。
まずは、1班目。
「食」に着目して、全世代毎に向けたシステムを提案してくれました!
事前に弊社に渡されていた提案資料だけだとどんなシステムなのかイメージが湧きませんでしたが、発表を聞いていると細部までしっかりと考え込まれていて素晴らしい内容でした。
続いて、2班目。
「健康」に着目して、システムを提案してくれました!
アプリのロゴのデザインやそのデザインにした理由、スマホ画面で見た場合のトップ画面のレイアウトなど、実際作成した場合のビジュアル面も詳しく考えられていて、見事な内容でした。
2班とも発表が終わって、各班へ社員から「こういうところがとても良かった、更にこういう機能をプラスしたらもっといいかもしれませんね」と、コメントがあった時の皆さんの嬉しそうな表情や、「そういうアイディアもあったか!」という「ハッ!」とした表情がとても印象的でした。
16:30 まとめ
1日の感想を、一人ひとり簡単に発表してもらいました。
数人の感想のはじめの一言が「どんな仕事かよく分からないまま事前課題に取り組んでいた」「最初はそこまで興味がなかった」「少人数の企業ってどうなんだろう・・・」などと、率直な言葉でした。しかしフィールドスタディを通して学習をし、現場の空気も感じたことで「面白そう」「仕組みが前より理解できた」「意思疎通がしやすい等、少人数ならではの長所に気づけた」というような、前向きな言葉で感想が締めくくられていました!
「人間は1本の葦に過ぎない、だが考える葦だ」
物理学者パスカルの考えることの尊さを説いた有名な言葉です。
今回の課題に沿ったソリューションを提案、議論、改善点の発見する作業を通じて、様々な事象に対し常に興味・疑問を抱き、深く物事を探求し続け、向上心を持ち続ける事の重要性を認識して頂けたなら幸いです。
城南高校の皆さん、この度は、お越しいただきありがとうございました。
レポート:A